そんなこと自分で考えろよとか雑誌読めとか言いたいが、知人の場合だと後でグダグダ言われるのも面倒くさい。自分なら攻めた投資をするが、初心者向けな案を考えてみよう。
準備編
まず、証券口座が必要。おすすめの証券会社は2つ。理由は手数料がトップクラスで安いから。「楽○証券」か「○BI証券」のどちらかに口座を開く(悩むなら両方ともでもOK)
積立NISA口座と特定口座(源泉あり)の2つが必要。投資信託が取引できればOK。
口座開設が完了するまでに1・2週間かかるので、それまでは投資の基本を学ぼう。
投資の基本は「長期積立」と「アセットアロケーション」だ。この2つを押さえておけばいい。
長期積立は、言葉のとおりで10年、20年単位で長く投資すること。大事なのは、定期的な周期で、休まずに買い続けること。途中で休んだり、解約してはダメ。これをやることで得られる最大のメリットは、規律や習慣だ。
アセットアロケーションは、簡単に言うと資産を分散すること。分散の比率を変えることでリスクリターンの結果が変わるものだ。
投資予算も決めよう。毎月必要なので無理のない額を設定したい。毎月1000円でもOK。長く続けることが大事だ。2・3年ぐらい続けられるまでは目標額と投資期限は決めなくてよい。当たり前の話だが投資は自己責任。流行っているからと無理してやることはない。上がりもするし暴落もする。半分ぐらい下がってメンタルがやられない程度の金額や生活に影響のない余裕資金でやろう。
実行編
口座に入金してから投資信託のメニューを開き、下記の商品を買う。買い方は積立とスポットがあるが、どちらでもOK。毎月同じ日に買うだけ。
毎月1000円の例とする。例なのでもっと予算がある場合は倍にしてもらえれば良い。この3つの商品は割と好き。同じアセットのカテゴリーであれば他の商品でも構わない。リートの代わりに金などのコモディティ商品でもありである。
なお、他の商品でも構わないとしたが、何でもいいわけではない。手数料などが極力少ないものを選ぶべきである。ここでは手数料の安いeMAXIS Slimシリーズにしている。
- 「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」を50%買う(例なら500円)・・・商品リンク
- 「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」を40%買う(例なら400円)・・・商品リンク
- 「eMAXIS Slim 先進国リートインデックス」を10%買う(例なら100円)・・・商品リンク
この取引を積立NISA口座で積立設定すると、放ったらかしにできる。口座振替年間の上限が40万円(※1)と決まっているので超える場合は特定口座で買うことになる。※1)上限40万円は2022年10月時点。現在、岸田政権において法律改正の動きがあり、将来的に変動する可能性があり。
余談1)積立NISAの上限枠をピッタリ使い切る例
年間上限は40万円。1月スタートで毎月で年12回払いの場合は、割り切れない。なのでボーナス払い併用となる。月額は、33,300円。12月のボーナス払いで400円とすると、ピッタリ使い切ることができる。
余談2)2022年10月時点で、おすすめのアセット例
初心者向けかつ、ほったらかし可能な投資信託をすすめたが、同じようなアセットであれば、国内上場のETFでもアメリカ市場の米国株ETFでも構わない。ETFはここでは説明しない。自分で調べてほしい。投資信託に限定しておすすめの商品を紹介する。原則として、為替ヘッジはなしと分配金なしの再投資を選ぶ。
a)株式アセットのおすすめ
株式のアセットは、全米株式、S&P500がよいが、一国リスクが気になる人は先進国株式、世界株式にしてもOK。
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド
- ニッセイ外国株式インデックスファンド
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
b)債券アセットのおすすめ
債券のアセットは、米国債、先進国債がよい。新興国債はリスクがあるのでいれない。
- eMAXIS Slim 先進国債券インデックス
- ニッセイ外国債券インデックスファンド
c)リート、コモディティのアセットのおすすめ
リート(不動産)、コモディティ(商品・貴金属)のアセットは、株式と債券に属さないものならOKである。なので好みでよい。コモディティの投資信託は、手数料の安いものが少ないので微妙である。
- eMAXIS Slim 先進国リートインデックス
- eMAXISプラス コモディティインデックス
- iシェアーズ ゴールドインデックス・ファンド(為替ヘッジなし)
最後のまとめ。基本的には放ったらかす
放ったらかしと書いたが、1年に1度ぐらいは投資の振り返りをしよう。先程の商品の割合がアセットアロケーションである。アメリカ株式が50%、先進国債券が40%、その他が10%で組んでみた。これで未来永劫、大丈夫なわけではない。その時に、応じた配分も必要かと思う。それから長期投資なので、相場の上げ下げで一喜一憂してはならない。ビビって売らないことが大事。
追記)ブログ主の積立NISAの例
ここでオススメしたのはあくまでも初心者向けです。ブログ主は投資歴30年のベテランであり、リスクを求める傾向が強いです。そのため、アセットアロケーションと長期積立はしていますが、積立NISAでは極振りをしています。分散は他でしています。参考例として、上げておきます。真似ないでくださいw
積立金額は非公開とします。投資商品は、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」に100%としています。途中、調整局面など何度もありましたので、下がったときは17%の含み損までいきました。当然、下がった時も機械的に買いますから、上がったときはとてもパフォーマンスがよくなります。2022年の10月現在は、35%の含み益となっています。