先日、懇意にしているA社の社長さんとお茶してきた。
この会社の得意分野は、システム全般の受託開発で
最近はVB.NETを専門に仕事を取ってきているらしい。
実はそのA社の得意分野は別にある。
火消しのスキルが高いのだ。
つまりシステム開発をしていて、
納期直前にバグがでまくり動かくなったり、
開発の人間が結局作れなくてケツをまくるなど
色々な問題が出ることを火が噴くという。
そうしたとき、お客さんはツテをたどって
システム会社に依頼を出すのだが、
そんなリスクの高く、売上にもならず、
現場も嫌がるような仕事は敬遠される。
すると最終的にA社に依頼が来る。
小回りがきくのがうちの売りと言っているので
社長はすぐにお客さんの所へ飛んで行き、
可能であればその場で受けるかどうか決めてしまう。
そして最終的には解決し、お客さんの信望も厚くなるのだ。
人間って困ったときに助けられると弱いですから(笑)
でも「火消し」スキルは、段取り踏んでしか仕事できない
技術者では身に付くことはできない。
自分では以下に該当する能力が必要と思っている。
・幅広い知識・・・色々な業種のお客さんがいますから
・ヒアリング能力・・・お客さんから問題点を聞き出す
・調査解析能力・・・現在の仕様やプログラムから問題点を見つける
・スピード・・・全ての仕事をスピーディにこなす
・責任感・・・納期までになにがなんでも終わらせる気合いと根性
・馬力・・・口だけの技術者は多いですが、それだけじゃダメ
・火消しの経験値・・・大抵同じようなことで火が噴く。
A社社長はこんな仕事ばっかりと自虐的に語るのだが、
自分は凄いスキルといつも感心している。